マンション会計の実務(平成27年11月版)
マンション管理組合の活動は、財産の管理保全を目的とし、営利の追求でなく最小の費用で最大の効果を上げることを狙いとしていることから、平成16年の初版では、マンション管理組合会計の基本的手法を企業会計でなく公益法人会計基準に置きました。
このため、企業会計に慣れている方々には、多少理解しづらい点もあったため、第2版(平成18年2月発行)では、企業会計の手法に立ったマンション会計をまとめるとともに、「福管連版マンション管理評価基準」「福管連モデル会計処理細則」を追加しました。
第3版では、本文中の表や数値等の更新をするとともに、ご要望の多かった「金銭事故防止細則」を追加いたしました。
管理組合における金銭事故については新聞等で度々報道されていますが、その多くは管理会社の関係者が不正使用したもので、通帳と印鑑の同時持ち出しや、出金指示書の未確認のまま押印等が主な原因です。
また、大きなニュースにはなっていませんが、管理組合の役員や関係者による不正使用も少なからず発生しています。
管理会社が関係する事故の場合、被害額が判明した時点で即時返還されるケースがほとんどですが、管理組合の役員や関係者による不正使用の場合、被害額を回収できないケースも多く、管理組合運営上重大な影響を与える恐れがあります。
今回、このような事故を未然に防ぐため、マンション会計を金銭管理の仕組みの上から診断し、具体的な改善提案を準備しました。
本書が、マンション会計の実践を通じ、管理組合役員及びマンション管理関係の方々のお役にたつことを念願いたします。
【目次】
1.マンション会計の基本 2.収支予算書の作成と予算管理の急所
3.日常会計の進め方 4.決算の進め方 5.収支計算書の作り方
6.貸借対照表 7.財産目録 8.マンション経営分析
9.会計監査の進め方 10.資料(細則)
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