国交省 九州地方整備局 (有)平成メンテナンスを登録取消処分

 国土交通省九州地方整備局は平成23年10月28日、福岡市早良区南庄にある有限会社平成メンテナンスに対してマンション管理適正化法第83条(登録の取消し)第1号に該当するとして登録取消しの処分を行いました。処分理由は、同社篠崎泰晴代表取締役が、管理組合の財産を不正に着服し、平成23年6月18日に、福岡地裁で業務上横領により懲役2年6月の実刑判決を受け確定したためです。

 同法では、「登録申請者が禁固以上の刑に処せられた場合は登録を取り消さなければならない」と定められています。

(有)平成メンテナンスの事件については、福管連だより第183号(平成22年12月1日)でお知らせしましたように、同社は、平成14年以降、福岡市内マンション数棟の管理を請け負っていましたが、管理組合の預金通帳と印鑑の両方を預かっていたため、修繕積立金等を繰り返し引き出し、横領したものです。平成21年11月、マンションの外壁工事を依頼された業者から管理組合に「代金が支払われない」とクレームがあったため不正が発覚しました。

 マンション管理適正化法に定める保証契約の締結もなく預金通帳と印鑑の両方を管理会社が預っていた点に問題があります。他山の石として、各管理組合は、次の点をチェックしてください。

1 改めて、通帳と印鑑は、管理委託契約書どおりの保管がなされているか確認する。
2 万一事故があった場合の保証会社は、高層住宅管理業協会か、銀行等信用ある金融機関とする。
3 金融機関の払出請求書は、金額を確認して自分で押印する。絶対白紙の払出請求書には押印しない。
4 印鑑は、どのような理由があっても他人に預けない。押印した書き損じはすべて回収する。
5 最近は、消しゴムで消せるボールペンもあるので、金額は印刷または万年筆書きか、自分で書く。
6 支払の前に、納品、作業の完了を確認し、支払金額の誤りや二重払いがないかチェック後押印する。
 丸紅コミュニティ(株)よ お前もか 全国13位の管理会社
 国土交通省関東地方整備局は平成23年11月17日、丸紅コミュニティ株式会社に対し指示処分を行いました。処分理由は、同社が管理を受託している複数の管理組合において、元社員が管理組合の財産を着服し損害を与えたこと及び元社員が管理員として従事しているマンションにおいて、窃盗行為を行い区分所有者に損害を与えたことです。

 丸紅コミュニティ(株)は、資本金2億円、従業員約2500名、受託管理組合数9万9千組合という全国で13位の大企業です。全国管理会社の模範となるべきです。シーザーが暗殺される時に信頼するブルータスが相手側にいたので「ブルータスよ お前もか」と叫んだとの諺がありますが、大管理会社は、他管理会社の模範となり先頭に立って犯罪を防止する立場にあることを自覚すべきです。


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