工事業者に 「成約したら100万円寄こせ」管理会社要求

 福管連は、日本一クリーンな団体と自負しています。そうして、管理組合の大規模改修工事等において、工事業者から管理組合役員にリベートが渡るなどの背信的な事件に、管理組合が巻き込まれないよう工事の進め方等をマニュアルや福管連だよりなどで広く周知しているところです。

 ところが、最近ある管理会社が、大規模改修工事に応募し、選考に残った複数の工事業者に対して「もし成約した場合は自社に100万円払ってもらいたい」と要求する事件が発生しました。工事業者に聞きますと、管理会社が工事業者からマージンを取ろうとする動きが最近目につき出したとのことです。

 管理会社は、管理組合の工事の発注を管理組合に代わって行うことがあります。これは、管理委託契約書に定められている事務管理業務の一環であり、管理組合が管理委託費を払っている業務です。したがって契約相手の業者から、隠れて管理会社がマージンをとることは認められません。管理組合は、そのマージン分だけ高く契約することになるからです。

これを防止するために、次の対策を実行してください。
  1. 「大規模改修工事見積要項書」に、本件工事に関して、役員等区分所有者にはもちろん、管理会社や設計監理者その他この工事にかかわる者に、金品の贈与その他一切の利益の供与を行ってはならない、もし違反があれば解約などのペナルテイを科す、と記載する。

  2. 契約している管理会社に、発注代行業務を行う際にマージンをとることのないように申し入れる。

  3. 工事業者選考をするヒヤリングの時点で、工事業者に対して、「この工事に関してマージンの要求をされたことはありませんか」と質問する。

  4. 最後は、工事発注を他人任せにせず、管理組合役員が行うことです。
 この「100万円寄こせ」はあまりに露骨ですが、工事に関連して、10%から20%のマージン・リベートを要求するケース、あるいは逆に、工事業者から申し出る事例は少なからずあるようですから、クリーンな管理組合の皆さんが、これに巻き込まれ汚染されることのないようにご注意ください。


Copyright(C)2010 PICT. All rights reserved.