| 浦添市内間のマンションで 廊下が崩落 |
| 平成21年9月3日午前4時30分頃、浦添市内間地内でマンションの2階廊下部分が崩落する事故が発生しました。駐車してあった軽貨物車が下敷きになりましたが、幸い、けが人はありませんでした。 マンションには9世帯12人が住んでいましたが、近くの公民館などに避難しました。このマンションは築35年、鉄筋コンクリート3階建てで、4棟からなっていますが、今回、廊下が崩落したのは、そのうちの1棟で延べ面積が426.6平方メートルの建物です。 |
崩 落 の 原 因 は ? |
| この建物の調査をした社団法人沖縄県建築士事務所協会によりますと、崩落の原因は、「建築時期が1975年の沖縄海洋博覧会による建設ラッシュ時でコンクリ−ト材料が著しく不足しており、海砂を使用したコンクリ−トが使われ、その要因によりコンクリ−トの中性化が顕著になり、また鉄筋の錆びを著しく発生させ、その膨張によりコンクリ−トと鉄筋が一体性を保てなくなり、コンクリ−ト構造の性能を失わせる状態となったと考えられる。」としています。
1986年(昭和61年)に、当時の建設省が1立方メートル中の塩化物イオン(塩分)の量を0.3キログラム以下とすることを通達ましたが、事故現場の建物が建てられたころの沖縄県では除塩していない海砂が広く使われていたといわれています。鉄筋コンクリートに海砂に起因する塩化物イオンが多量に含まれていた場合、鉄筋の腐食を進行させた可能性が高いものといえます。 また、経年による劣化が激しく、コンクリ−トの膨張収縮によってひび割れが起こり、雨水の浸透により鉄筋の錆びの進行を助長したことも考えられ、ひずみが増大して、ひび割れが更に加速してコンクリ−トに構造的なひび割れが起こり、自重にも耐えられない状態となって、手すり壁のある鉄筋コンクリ−トスラブ先端側から、内側に剥離状態にあるコンクリ−トが一気に滑り落ちるように崩落したものと推測しています。 同協会では、残りの3棟も、補修跡のある1棟を除きいずれも「危険である」と判断し、外廊下部分の損傷が著しいことから、実際生活する住居専用部分についても専門家による調査を行い、建物所有者(分譲マンション)で連帯を図り、今後の建物の維持保全に努める必要があると述べています。 九州では現時点、海砂を使って建てたマンションはほとんどないと考えられますが、維持管理が十分でないマンションは見受けられます。建物は、水が躯体内に入ることが一番問題ですから、ひび割れの補修は、きちんと行う必要があります |
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