| 新宿エレベーターで転落死 ― 扉開くもかごは来ず ― |
| 平成21年2月16日正午すぎ、東京都新宿区信濃町の葬祭会社「帝都典礼ビル(地上5階地下1階」で、エレベーターの1階から乗り込もうとした近くのそば店経営塚田敏雄さん(74)が、かごが来ないのに手動式扉が開き、地下5メートル下の空洞に転落し、後頭部を強く打って約11時間後に死亡しました。 四谷署によると、かご自体と乗り場にそれぞれ手動式の扉があり、利用者が「呼び出しボタン」を押した階にかごが停止すると、乗り場の鉄製扉内側にあるロックが自動的に解除され、利用者は手で扉を開け、さらに蛇腹の扉を開けて乗り込む構造です。塚田さんは扉を開け、かごがあると思い乗り込もうとしたところ転落したとみられ、警視庁はロックされて開かないはずの扉が何らかの異常で誤って開いたとみています。 国交省によると、全国のエレベーターの設置台数は約63万台(H20年3月末現在)であるが、手動式扉のタイプの数は把握していないとのことです。同省建築指導課は「手動式は現在ほとんど残っていないはず」といっています。国交省は平成21年9月に、建築基準法の施行令の一部を改正し、戸が閉まる前にエレベーターが昇降した場合、自動的に制止させる安全装置の設置などを義務づけます。しかし、この基準導入前に設置されたエレベーターについては、基準適用は免除されるため、法定の定期点検(年1回)などで、異常や不具合を見つけ出すことが必要になります。 マンションには、手動式の古いエレベーターは、まずないと考えられますが、法令が改正され、新しい基準に適合しないマンションは少なからずあると推定されます。法定点検で指摘されている事項のうち、安全に関係するものは、予算化して、計画的に取り替えることが必要です。 |
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