福岡でも修繕費等横領事件発生

― 管理担当社員が2840万円横領 ―
 平成20年7月、長崎のマンションで、管理員が管理組合の修繕積立金等1億8千万円を横領する事件がありましたが、福岡でも管理会社の社員が修繕費等を横領する事件が発生しました。

 西部ガスリビング(株)では、平成20年11月10日、管理担当の社員が、担当しているマンションのうち4管理組合から、5年間にわたり修繕工事を行ったように見せかけて、架空の工事代金 合計2,840万円を横領していたと発表しました。

 同社では、不正に気がつき、詳細に調査して横領額を確定し、管理組合及び住民に報告とお詫びをするとともに、この社員を懲戒解雇処分としました。

 西部ガスリビング(株)では、当然のことながら管理組合に横領額全額を返済し、同社員を刑事告発する方針です。

 今回の横領事件の教訓として、(1)支出承認印は、管理組合理事長印ではなく、私印を使うこと、(2)印鑑は机の中などに置かず身につけておくこと、(3)月次決算を行い支出1件ごとに確認すること、(4)監事も年1回ではなく、四半期に1回は現金・預金残高及び支出領収書の照合と正当性を監査すること、が挙げられます。他山の石として、自分の管理組合の会計をチェックしてください。



▼自治会費1億円着服か 会社役員逮捕

 産経新聞平成20年11月19日付によりますと、警視庁捜査2課は11月18日、入居している世田谷区のマンション自治会でエレベーターの維持管理を担当する会計理事を務めていた野本容疑者(50)を、自治会費約800万円を着服したとして業務上横領の容疑で逮捕しました。

 さらに、野本容疑者は、平成10年から19年にかけて、住民から集めた自治会費計約1億1千万円を着服した可能性もあるとしています。発覚を遅らせるために残高証明書を偽造していました。

 この事件の問題点として、(1)一人の者が長期間会計担当をしていたこと、(2)残高証明書は朱肉のある実物を使わずコピーを使ったこと、が挙げられます。



▼ディックスクロキ 破たん 工事会社の共倒れに要注意

 福岡地場の(株)ディックスクロキ(資本金3億5002万円、本社福岡市中央区高砂、従業員105名)は、平成20年11月14日に福岡地裁に民事再生法の適用を申請しました。負債は181億円です。

 同社は、不動産販売及び不動産管理を手がける地場トップのデベロッパーで、福岡地区の賃貸マンションやオフィスビル開発では不動産流動化の手法を他社に先駆けて導入するなど、業界のパイオニア的存在でした。

 しかし、天神地区2大開発プロジェクトのうち、旧ハミングバード駐車場は建物未着工のまま売却。旧岩田屋体育館も開発が進まない状況が続き、同社の黒木透会長は「予測を超える不動産市況の悪化で、融資を返済することができなくなったことから、今回の措置に至った」と発表しています。

 同社の不動産建設に関連した工事会社等が共倒れにならないか懸念されます。大規模改修工事の業者選定において、同社の未払金がないか確認が必要です。


Copyright(C)2008 PICT. All rights reserved.