丸美に続き アーサーヒューマネットも 事業を譲渡

 地場の大手管理会社 アーサーヒューマネット株式会社は、自社のマンション管理部門を「株式会社穴吹ハウジングサービス」に事業譲渡する旨を、平成20年8月29日付で管理業務を受託している管理組合理事長及び区分所有者宛てに通知しました。事業譲渡の実行日は、平成20年9月30日を予定しています。あわせて、デベロッパー部門は、穴吹興産株式会社の100%子会社「あなぶき興産九州株式会社」に事業譲渡をいたします。

 アーサーヒューマネット株式会社 代表取締役 小松 輝義氏の説明によりますと、管理部門の経営は健全ですが、デベロッパー部門でマンションの売れ行きが停滞しており、約200戸のストックがあるため、今なら関係の皆様に迷惑を掛けないと判断して事業譲渡に踏み切ったとのことです。管理部門の従業員は、大半が「あなぶき興産九州株式会社」に移り、事業所の所在地や電話番号もこれまでと変わりないとしています。

 地場の大手管理会社の丸美が平成20年8月5日民事再生の申立てを行ったばかりであり、地場管理会社のNo1,No2が事業譲渡する運びとなったわけです。しかし、丸美は、受託賃貸管理住戸の敷金と2ヶ月分の家賃を消費、リゾートホテル会員権・ファンドの返還も期待はできず、管理組合や区分所有者に大きな迷惑を掛けていますが、 アーサーヒューマネットについては、今のところ、企業ペースの事業譲渡が淡々と進んでいる状況です。

        ◇                  ◇


 アーサーヒューマネット管理部門の事業譲渡に伴い、管理組合として配意しておかなければならない事項は次のとおりです。

  1. 契約の解除及び新規契約の締結
    事業譲渡であっても、マンション管理適正化法から見ますと、契約当事者の変更ですから、旧契約の解除と株式会社穴吹ハウジングサービスとの契約の締結が必要となります。管理組合としては、総会を開催して契約変更の承認を得る必要があります。現時点では、総会を開催する余裕時間がないと考えられますので、3ヶ月程度は遅れても止むをえないと考えられます。

  2. 管理会社の選択
    事業譲渡であっても、管理組合としては、必ずしも、株式会社穴吹ハウジングサービスと契約を締結しなければならないということはありません。よく話を聞いて、よければ契約を締結しても良く、他の管理会社と比較してその中から選定することも自由です。

  3. この際、通帳と印鑑の保管は、委託契約で決められたとおりに管理されているか、チェックしてください。とくに、代行方式では、組合員から収納口座に振り込み後、1ヶ月以内に管理組合の保管口座に送金されているか、確認してください。穴吹ハウジングが旧会社の金銭事故を100%弁償してくれるかどうか、現時点では分かりませんので、用心のためです。管理組合で通帳・印鑑を管理する場合は、通帳・印鑑は分散して管理し、組合内部での金銭事故防止に留意してください。

  4. 設計図書、管理規約原本、総会議案書等重要書類の保管先を確認してください。業務の移管に伴い重要書類が紛失することのないようご注意ください。


Copyright(C)2008 PICT. All rights reserved.