専有部分の保険 Q&A

株式会社フォルテシモ福岡オフィス   
ファイナンシャルプランナー 世継 祐子
 マンションでの火災等事故の多くは専有部分から発生し、被害も甚大なものとなります。被災された方々の不満の声をお聞きすると、「専有部分の火災保険の有無の差が大きかった」と話していらっしゃいます。専有部分の保険はとても大切です。

 保険の大事なポイントは、万が一のときにしっかり保険金を受け取ることです。事故時に保険会社まかせにせず、契約者の立場にたって請求のフォローをしてくれる代理店を選びましょう。

■ Question1

 住宅金融公庫で入っていた特約火災がもうすぐ満期になります。最近、いろんな保険会社から勝手に保険の見積書が送られてきます。しかも保険金額はバラバラです。どう判断すればいいですか?
■ Answer1 ■

 旧住宅金融公庫(住宅金融支援機構)の特約火災は、損保ジャパンが幹事会社となりその他複数の保険会社合同で引き受けている特殊な保険です。

 一般の火災保険より安い保険料で設定されていますが、満期になると更新できないため、補償が切れないようかけかえなければなりません。

 満期近くになると、共同引受けの各会社から保険のDMが届くこともありますが、補償内容、保険金額も様々で、どれを選んでいいのか悩む方は多いです。

 火災などで住めなくなった家を元通りに修復する保険金を受け取るためには、『保険金額』を適正に設定することが大切です。

 専有部分の『保険金額』は、同じ仕様で専有部分を新築するにはいくら必要かということを考えて加入しなければなりません。

 建物の建築単価は変化していますので、数年に一度は見直しが必要となります。保険金額を建物の評価額以上にかけていても、保険金は余分には支払われません。ここが生命保険との一番の違いで、評価額以上にかけても無駄になるだけです。

 2007年4月より、火災保険の契約では、保険金額の設定の根拠や補償内容を代理店が説明し、契約者が、「ご契約内容確認書」に署名をすることが義務づけられました。わからないまま加入するのではなく、きちんと説明を聞き、納得して加入するようにしましょう。

保険金額の設定の理由を説明できない代理店で加入するのは控えましょう。

■ Question2

 ローンでマンションを購入するときに、火災保険に加入しました。専有部分はそれで十分ですか。
■ Answer2 ■

 火災保険の対象が「建物」だけなのか、「家財」も対象となっているのか確認をしてください。「建物」と「家財」を対象にそれぞれ「火災保険」と「地震保険」に適正な保険金額で加入していればひとまず安心です。

 ローン時の火災保険は、建物のみの保険になっていることも多いので確認をおすすめします。

 専有部分の建物と家財
 建物・・・クロス、フローリング、畳など
 家財・・・家具、電化製品、衣類、寝具、雑貨など

■ Question3

 301号室に住んでいますが、401号室から出火し、消火活動で部屋の中が煙を含んだ黒い水で水浸しに。畳・フローリング・クロスや電化製品・家具も全部だめになり、住めません。修理や買い替えに800万円以上かかるようだし、どうしたらいいでしょう。401号室の方が弁償してくれますよね。
■ Answer3 ■

 401号室の人は弁償してくれません。今回は、ついうっかりの火災で、重大な過失がないとのことですので、失火法によれば出火元の401号室に賠償義務が発生しないのです。

 301号室の方がご自分で「建物」と「家財」にそれぞれ火災保険に加入していれば、その保険の支払対象になります。補償内容によっては、仮住まい費用も補償しているものもあります。

 管理組合で加入しているマンション保険では、延焼した外壁やコンクリート部分、ベランダなど共用部分が補償の対象となります。

■ Question4

 マンションの駐輪場に止めていた自転車が盗難にあいました。マンション保険で補償されますか。
■ Answer4 ■

 居住者個人で家財の保険に加入していれば、補償の対象になる可能性があります。

 各社で補償内容が違いますが、マンションの屋根付駐輪場で自転車が盗難にあった場合には家財保険で補償されます。

 ますは家財保険に加入されているか確認してください。最近は自転車の盗難が増加しています。家財保険に加入して、もれなく請求しましょう。


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