こうして鉄筋は減らされた!

 姉歯事件が発生してはや1年が経過し、12月26日の東京地裁の刑事判決や建築基準法・建築士法の改正により、あたかも幕引きが近づいた感があります。

 しかし、まだこれからが被害者の生活再建、再演防止、未発覚被害への取組みなど多くの課題が残っています。

 姉歯事件では、構造計算書を偽装したのは鉄筋量を減らせとの施主からの圧力に負けたからと述べていました。設計段階での偽装のほかに、施工段階での鉄筋減らしもあります。いずれも、鉄筋量を減らすことによってコストを下げることが狙いです。

 鉄筋量を減らすには、次のような方法がある模様です。

(1)鉄筋本数を減らす
(2)鉄筋を1列省く
(3)細い鉄筋を使う
 鉄筋量が減れば、当然安全度が下がり、地震が来れば建物は倒壊する危険が大になります。

 鉄筋量は、地上部分で一般にコンクリート1m2に対して70〜80kgが目安とされていますが、木村建設の物件では多くが10%〜20%少なかったとのことです。

 ただし、鉄筋量が少なくても、当初から構造計算されたものであれば安全です。 福岡のホテルでは、鉄筋量が50kg/m2でしたが、国土交通省より安全と発表されました。

建物の配筋を調査するには


 ▲RCレーダ測定図
 配筋の調査には、壁を壊して行う破壊検査と非破壊検査があります。

 マンションの非破壊検査は、電磁波レーダ装置で鉄筋の入り具合(配筋ピッチ)やかぶり厚さを調査します。

 そうして、配筋の現状と配筋図を比較した報告書が作成されます。 福岡にも、配筋調査を行う業者が数社あります。

 費用は、調査箇所数によりますが、1棟7万円から15万円程度とのことです。調査をご希望の場合は、福管連へお問い合わせください。

Copyright(C)2006 PICT. All rights reserved.