大規模改修工事に談合はある?

■ Question

 宮崎県の官制談合など日本国中が談合で持ち切っている状況ですが、ある一級建築士から「大規模改修工事に談合はあり得ない」といわれました。本当にそうなのでしょうか。
■ Answer ■

談合の可能性はある!
 大規模改修工事でも、談合の可能性はあります。ただし、施工業者が仕切り役となっての談合は少ないと考えられます。管理組合が、どの業者から見積りをとっているか施工業者には分からないからです。しかし、その情報が洩れますと談合の可能性が生じてきます。

 談合の可能性が残るのは、設計監理者と大規模改修工事の情報を握っている管理会社、そうして管理組合の関係者です。実際はほとんどないでしょうが、談合の疑いを持たれないように、事務処理をきちんと進めていくことが大切です。

−疑われないような仕事の進め方が大切−

  1. 管理組合の役員や修繕委員などは、改修工事の情報を握り、発言権もありますから、高い倫理性を持ち、疑いを持たれるような業者推せんや営業行為はすべきではなく、また、規約に営業行為の禁止などを定めておくべきです。

  2. 仕事の進め方にも談合が入り込む隙がないように、取り運ばなければなりません。

    1)見積参加業者募集に当たっては、あらかじめ応募要件を決めて公募します。例えば、過去3年間で県内の改修工事実績1億円以上、経営事項審査総合評定値(P)建築一式750点以上、資本金2千万円以上などと決めます。そうして応募要件に合う業者から見積りをとります。福管連では、幅広く業者を集めるために賛助会員全施工業者への募集文書のFAX無料送信サービスを行っています(会員限定)。ご利用ください。

    2)応募が多数あった場合は、見積書提出業者を5〜6社に絞り込みますが、ここでは、あらかじめ絞り込む客観的基準を決めておき点数の高い順に業者を選びます。点数制による業者絞り込み方は福管連だより第118号(17.7.1)に掲載していますから参考にしてください。下心があり点数制を排除しようとする人もいます。ご注意を。

    3)見積書は、直接理事長に郵送してもらい、理事会等皆の前で開封します。設計監理者や管理会社へ送付することは談合を疑われる基になります。

    4)開封後は、見積金額の低い業者を2〜3社残し、ヒヤリングをします。見積金額が一番低い業者を除く事例もありますが、これは誤りです。

    5)ヒヤリングでは、特別なマイナス点がなければ、見積金額が低い業者を施工業者に内定し、理事会案として総会にかけます。


    そうして、以上の選定経緯を詳しく説明しますと、総会でも公正な進め方として皆の納得を得ることができます。


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