<新刊紹介>
「マンションの地震対策」

− そのとき、あなたのマンションは大丈夫か? −

著 者 愛知産業大学教授 藤木 良明
(工学博士・一級建築士・建築学専攻)
発 行 岩波書店(212ページ)
定 価 700円(税別)

 「マンション管理とメンテナンス(学芸出版社)」「マンション(岩波新書)」「知っておきたいマンション修繕の常識(住宅新報社)」などマンション管理、改修の著書も多くこの分野の第一人者である著者が、このたび「マンションの地震対策」を著わした。
 阪神大震災被害マンションを例にとり、「安全なマンションとは」「あなたのマンションは大丈夫か」「壊れたマンションをどうするか」のストーリーを展開する。実例が豊富に引用されていて興味深く読み進めることができる。

当会発行「マンション地震対策マニュアル」も登場
 福岡県西方沖地震で古いマンションよりも、築年の若いマンションの廊下側壁にX状のひび割れが入り、玄関ドアが開かなくなった被害が多かったことについて、「地震力を低減してもよいとする建築基準法の考え方が影響した可能性があること」を指摘している。
 当会が発行した「マンション地震対策マニュアル」も「第五章 大地震への日ごろの備え」で引用され、「(このマニュアルは)被災の経験を生かして多くの示唆にとんだ指摘をしている」と過分のおほめをいただいている。

 そうしてマニュアルで取り上げた玄関ドアの開閉障害対策や立面図による居住者名簿作成、地震直後の理事長による各戸のドアを叩いての安否確認の実施と不在住戸の水道元栓を締めて廻った事例も紹介されている。

 耐震診断・補強から復興までをやさしく述べられており、「地震の場合の安心と安全のための必携ガイド」である。


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