「設計図書」とは?

■Question
 法律で、分譲業者は「設計図書」を管理組合に引き継ぐように定められているそうですが、設計図書とは何ですか。また、具体的にどのような図書がありますか。
■ Answer ■

図面と仕様書の両方をいいます。


 マンション管理適正化法103条に、分譲業者は新築マンションを分譲したときは、管理組合に、設計図書のうち国土交通省令で定めるものを交付しなければならないと規定されています。
「設計図書」とは、建築物の設計、施工、届出、契約などに必要な図面を総称した用語です。これを建築基準法2条で「設計図書」とは、「建築物、その敷地または工作物に関する工事用の図面及び仕様書をいう。」と定義されています。図面だけではなく、仕様書も含まれていることにご注意ください。

「仕様書」とは、設計者が図面で表現できない点を文書で書たものです。例えば、施工法、メーカー、機能、精度、品質などを記載しています。仕様書には、すべての建物に共通する「共通仕様書」と個々の建物別に記載された「特記仕様書」に分かれています。

管理組合に交付する図書は11種類


さて、管理組合に交付しなければならない図書ですが、マンション管理適正化法施行規則102条に「工事が完了した時点での建物と附属施設」の図面として、次の11種類が定められています。
  1. 附近見取図(案内図)、
  2. 配置図(敷地内の建築物の位置や周辺の状況を表す図面)、
  3. 仕様書、
  4. 各階平面図(各階の間取りや敷地・道路との関係を示す図面)、
  5. 二面以上の立面図(建物の外観を示す図面。東西南北立面図)
  6. 断面図又は矩計図(かなばかりず)(断面図とは建物を垂直に切って断面を示した図面。矩計図とは建物断面の全体寸法の基本をなす地盤の位置、床高、軒高、窓高、腰高、天井高など高さ関係を示す断面図),
  7. 基礎伏図(きそぶせず)(建物の荷重を地盤に伝えるために設ける構造部分(基礎)の配置、種類、大きさなどを示した平面図)、
  8. 各階床伏図(各階別に床構造を平面的に示した図面)、
  9. 小屋伏図(屋根と天井の間を小屋といいますが、その小屋部分の平面図。伏図とは、平面図のことですが、一般に、平面に投影した図のことをいいます。)、
  10. 構造詳細図 (梁、柱、床、壁など建物の骨組の詳細図面)、
  11. 構造計算書(設計荷重が建築物にもたらす応力や変形などの諸効果を力学的に計算した書類)
 既設のマンションでは、引渡義務は規定されていませんが、分譲業者または施工会社に申出てなるべく引渡を受けるようにしてください。


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