増える賃借人 その対策は

■Question
 五十戸のマンションの理事長です。築後十年を過ぎましたが、三分の一近くが賃貸住戸です。不在オーナーは役員になりませんし、賃借人もごみ出しルールを守らないなど問題があります。組合としてどう対処したらよいでしょうか。
■ Answer ■
 賃貸住戸の増加は、分譲マンションの宿命です。これを前提とした取組みが必要です。
  まず、賃借人はルール等を守らず迷惑だとの意識を捨ててください。マンションの日常の使用に関しては、不在オーナーよりも賃借人の方が深い関係にあります。ルールを守れという前に、ルールを教えているでしょうか。総会や理事会にも参加してもらって、意見をいうチャンスを与えていますか…。
 マンション法では、「賃借人は、建物に有害な行為や共同の利益に反する行為をしてはいけません」「マンションの使用方法について、規約や総会で決まったことは守りなさい」とも定めています。賃借人はそのような義務を負う代わりに、総会に出席して、利害関係があることに意見を述べる権利を持っています。また管理規約で定めれば役員になることもできるのです。
 あるマンションでは、規約上賃借人を準組合員と位置付け、理事長等三役には就任できませんが、一般の理事にはなれることにしています。総会招集通知や広報紙は賃借人にも不在オーナーにも出しています。賃借人は総会での議決権はありませんが、いつでも出席して発言できることにしています。このような施策により、このマンションではごみ出しなどのルールは守られ、管理組合の運営は円滑に進められています。



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